FastAPIとrequestsを用いたファイルアップロードの実装

FastAPIとUploadFileの紹介

FastAPIは、Pythonで書かれた高速なWebフレームワークで、非常に直感的で使いやすいです。FastAPIは、Python 3.6以降の型ヒントを使用してAPIパラメータの型を定義します。これにより、エディタのサポート(補完、型チェック)が強化され、自動的にリクエストとレスポンスのスキーマを生成し、自動的に対話型APIドキュメンテーションを提供します。

UploadFileはFastAPIの一部で、非同期ファイルアップロードを可能にします。UploadFileは、アップロードされたファイルのデータに加えて、ファイル名、コンテンツタイプなどのメタデータも提供します。これにより、アプリケーションはユーザーからアップロードされたファイルを効率的に処理できます。

次のセクションでは、UploadFileを使用してファイルをアップロードする基本的な方法について説明します。

UploadFileを用いたファイルアップロードの基本

FastAPIのUploadFileを使用してファイルをアップロードするには、まずエンドポイントを作成します。このエンドポイントは、ファイルを受け取るための特別なパラメータタイプ、つまりUploadFileを使用します。

以下に基本的なコードスニペットを示します:

from fastapi import FastAPI, UploadFile
from starlette.responses import FileResponse

app = FastAPI()

@app.post("/uploadfile/")
async def create_upload_file(file: UploadFile = File(...)):
    with open(file.filename, "wb") as buffer:
        buffer.write(await file.read())
    return {"filename": file.filename}

このコードでは、/uploadfile/というエンドポイントを作成しています。このエンドポイントはPOSTリクエストを受け付け、UploadFileタイプのfileパラメータを必要とします。

file: UploadFile = File(...)という行では、FastAPIにこのパラメータがアップロードされたファイルであることを伝えています。

次に、with open(file.filename, "wb") as buffer:という行で、アップロードされたファイルをサーバー上に保存しています。

最後に、return {"filename": file.filename}という行で、アップロードされたファイルの名前をレスポンスとして返しています。

次のセクションでは、requestsを用いたファイル送信の方法について説明します。

requestsを用いたファイル送信の方法

Pythonのrequestsライブラリは、HTTPリクエストを送信するための強力なツールです。これを使用して、アップロードしたファイルを他のサーバーに送信することができます。

以下に基本的なコードスニペットを示します:

import requests

def send_file(filename):
    with open(filename, 'rb') as f:
        files = {'file': (filename, f)}
        response = requests.post('http://example.com/upload', files=files)
    return response

このコードでは、send_fileという関数を定義しています。この関数は、ファイル名を引数として受け取り、そのファイルを指定したURLにPOSTリクエストとして送信します。

with open(filename, 'rb') as f:という行では、指定されたファイルをバイナリモードで開いています。

次に、files = {'file': (filename, f)}という行で、送信するファイルのデータを準備しています。ここでは、ファイルの名前と内容を辞書としてパッケージ化しています。

最後に、response = requests.post('http://example.com/upload', files=files)という行で、ファイルを含むPOSTリクエストを指定したURLに送信しています。そして、サーバーからのレスポンスを受け取ります。

次のセクションでは、FastAPIとrequestsを組み合わせた実例について説明します。

FastAPIとrequestsを組み合わせた実例

FastAPIとrequestsを組み合わせることで、ファイルをアップロードし、そのファイルを他のサーバーに送信する一連の流れを実装することができます。

以下に、FastAPIでファイルを受け取り、そのファイルをrequestsを使用して他のサーバーに送信する基本的なコードスニペットを示します:

from fastapi import FastAPI, UploadFile
from starlette.responses import FileResponse
import requests

app = FastAPI()

@app.post("/uploadfile/")
async def create_upload_file(file: UploadFile = File(...)):
    with open(file.filename, "wb") as buffer:
        buffer.write(await file.read())

    with open(file.filename, 'rb') as f:
        files = {'file': (file.filename, f)}
        response = requests.post('http://example.com/upload', files=files)

    return {"filename": file.filename, "response": response.text}

このコードでは、まずFastAPIのエンドポイント/uploadfile/でファイルを受け取り、そのファイルをサーバー上に保存しています。次に、そのファイルをrequestsを使用してhttp://example.com/uploadというURLに送信しています。

このように、FastAPIとrequestsを組み合わせることで、ファイルのアップロードと送信を一連の流れとして実装することができます。

次のセクションでは、これらの知識をまとめ、次のステップについて説明します。

まとめと次のステップ

この記事では、FastAPIrequestsを用いてファイルアップロードの実装について学びました。FastAPIのUploadFileを使用してファイルをアップロードし、その後requestsを用いてそのファイルを他のサーバーに送信する一連の流れを実装する方法について説明しました。

これらの知識を活用することで、より複雑なファイル操作を行うWebアプリケーションの開発が可能になります。また、これらの基本的な概念を理解することは、FastAPIとrequestsのより高度な使用法を学ぶための第一歩となります。

次のステップとしては、実際にFastAPIとrequestsを用いたアプリケーションを作成してみることをお勧めします。また、FastAPIとrequestsの公式ドキュメンテーションを読むことで、さらに詳しい情報や高度な使用法を学ぶことができます。

この記事が、FastAPIとrequestsを用いたファイルアップロードの実装についての理解を深めるのに役立つことを願っています。それでは、Happy coding! 🚀

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